こんにちは、ハラです!
今回は歴史の雑学「毛抜きは旧石器時代から存在したのか」について解説いたします!
毛抜きは痛いですが、スポッと抜けたときは何とも言えない気持ち良さがありますよね。
毛を抜くという行為がこんなにも昔から存在していたとしたら、その美意識の高さに驚きです。
本当に毛抜きは旧石器時代から存在したのでしょうか。
それでは、ご覧ください!
こちらの動画でも解説しています
1. 毛抜きは旧石器時代から存在した?
早速ですが、毛抜きは旧石器時代から存在したのでしょうか。
結論、毛抜きは旧石器時代から存在しました!
毛抜きは、予想をはるかに超えた昔から存在していたのですね。意外過ぎます!
さらに、旧石器時代から毛を抜くという行為が存在していたことも驚きです。
ここから気になる毛抜きの歴史を見ていきましょう。
2. 毛抜きの歴史
毛抜きが誕生したのはなんと、今から10万年以上前の旧石器時代です。
当時の毛抜きは現在の形とは程遠いもので、約20万年前に出現したとされるネアンデルタール人が、二枚貝で毛を挟んで抜いていたと言われています。
想像していた毛抜きとはかなり異なるものでしたね。
まさか貝を毛抜きとして使用していたとは思いませんでしたし、使いこなしていたとなると、ネアンデルタール人はとても器用です。
なぜ、10万年以上昔から体毛を処理していたのか。
理由は、体にノミ、シラミなどの寄生虫がつかないようにするなどの理由で衛生を保ち、健康面に気を配っていたと推測されています。
その後、紀元前3500年の縄文時代、メソポタミア文明が反映した頃、この文明を支えていたシュメール人が「ピンセット」のような道具を使って脱毛を行っていました。
この頃にはすでに「ピンセット」が存在していたのですね。
そして、日本に毛抜きが誕生したのは平安時代です。
この時代は貴族階級の女性の間で額と眉の形を整える習慣があり、理想の額の形になるよう、金属製の毛抜きで整え、際墨で書き足していたと言われています。
その後、鎌倉時代では、当時の時代劇を観るとよく出てくる男性の武家のヘアスタイルである「月代(さかやき)」が登場します。
鉄製の兜が重くて蒸れるため、戦時のみこのヘアスタイルにしていたとのことで、前頭葉から頭頂部にかけ頭髪を剃り上げたスタイルです。
当時は「木鑷(げっしき)」と呼ばれる木製のピンセットを使用し1本1本抜いていたと言われています。
頭髪1本1本とは果てしないですね。
やがて毛抜きは、室町時代頃に庶民の間にも広まり、江戸時代では現在のものとほぼ同じ形の毛抜きが使われるようになりました。
毛抜きはかなり昔から誕生し使用されていますが、いまだに無くなっていないものであり、使用している方も多いのはすごいことではないでしょうか。
毛抜きは今後も使用され続けるものだと思いますので、毛抜きの種類や、メリット、デメリットを知った上で使用していきましょう。
3. 現在使用されている毛抜きの種類
現在使用されている毛抜きには、「先平タイプ」「先斜タイプ」「先尖・先細タイプ」「先丸タイプ」「電動タイプ」の5種類が存在します。
それぞれ見ていきましょう。
先平タイプ
先平タイプは、毛抜きの先端が水平になっているのが特徴です。
毛を挟む面積が広いため、一度にまとまった数の毛を掴むことができます。
そのため、ピンポイントに1本の毛を抜くよりも広範囲でまとめて毛を抜きたい場合におすすめです。
例えば足、脇のような部位や、短い毛、細い毛が抜きやすく、眉毛のようにピンポイントで1本の毛を抜くのにはやや不向きです。
ピンポイントで抜けるタイプのものと併用して使用しましょう。
先斜タイプ
先斜タイプは、毛抜きの先端が斜めになっているのが特徴です。
尖った先端と平らな面を活かして、目的によって使い分けることができます。
例えば、ピンポイントに1本の毛を抜く場合は先端の尖った部分、広範囲の毛をまとめて抜きたい場合は平らな面を使用して、抜くことができます。
どちらの用途にも使える万能タイプのため、初めて毛抜きを買う方にもおすすめです。
先尖・先細タイプ
先細・先尖タイプは、毛抜きの先端が細く尖っているのが特徴です。
毛を挟む面積が非常に狭いため、狙った毛を確実に抜くことができます。
そのため、眉毛など毛が密集した部分で気になる毛を1本抜くなど、繊細に処理したいときにおすすめです。
なお、先端で肌を傷付けてしまったり、ケガをすることがないよう、取り扱いには注意しましょう。
先丸タイプ
先丸タイプは、毛抜きの先端が丸くなっているのが特徴です。
先端が尖っていないので肌当たりがよく、毛を抜く際に肌を傷めにくいです。
そのため、肌がデリケートな方や、毛抜きによる肌荒れが気になる方におすすめです。
肌を傷めにくいため、耳毛や鼻毛などのお手入れにも最適です。
しかし先端が丸いため、他のタイプより抜きにくい場合がある点には留意しておきましょう。
電動タイプ
電動タイプは、その名の通り、電動で処理できる機器です。
小型で小回りが利くタイプが多く、男性のヒゲやビキニラインのケアに対応しているモデルも存在します。
短時間で広範囲をケアできるため効率よくお手入れすることが可能ですが、1本ずつピンポイントで抜くのには不向きです。
また、毛を一気に抜いてしまうので、肌がデリケートな方は肌トラブルを起こす可能性があります。
4. 毛抜きのメリットとデメリット
毛抜きを使用するメリット、デメリットをそれぞれ見ていきましょう。
メリット
低コストで手軽に処理が可能
最大のメリットは低コストで手軽に処理ができることです。
毛抜きは100円ショップやコンビニで購入することができ、さらに長持ちするため、頻繁に買い換える必要がありません。
手元に毛抜きさえあれば思い立った時にいつでも処理ができるため、一番挑戦しやすい自己処理方法といえます。
光脱毛や医療脱毛が難しい部分も安全に処理が可能
光脱毛や医療脱毛では、頭髪・粘膜面部位・眼球・鼻の処理をすることができません。
これらの部分に照射することで、強い炎症を起こしてしまったり、火傷してしまったりする恐れがあるからです。
そのため眉の下や鼻の穴など光脱毛や医療脱毛が難しい部分については、毛抜きでの処理が向いています。
仕上がりが美しく、効果の持続時間が長い
毛抜きは毛根からしっかり引き抜く処理方法であり、カミソリや電気シェーバーのようなチクチクとした触り心地にならないため、美しく仕上げることができます。
また、毛根から抜いているので、次の毛が生えてくるまでに時間がかかります。
カミソリや電気シェーバーに比べ処理の頻度を低く抑えることができ、多くの人が1週間に1度を目安に処理しています。
デメリット
皮膚への負担が大きく、埋没毛になりやすい
毛抜きでの処理は、皮膚の奥から生えている毛を無理に抜き取るため、皮膚に大きな負担をかけてしまいます。
そのため、シワやたるみの原因になったり、色素沈着が起こる可能性が高くなります。
また、皮膚へ負担がかかることで、怪我をして出血した時かさぶたができるのと同様、傷を負った皮膚を再生させるため表面に薄い膜を作り毛穴を塞ぎます。
毛穴の奥で生まれた新しい毛は、この薄い膜のせいで表皮の上に出てくることができず、皮膚の中で育ち続け、埋没毛となります。
一度埋没毛が起こると肌のターンオーバーを待つ以外の方法がなく、無理やり毛抜きで掘ろうとすると、余計に炎症を起こしてしまいます。
処理に時間がかかる
毛抜きは、1本ずつ処理をするため当然のことながら時間がかかります。
片ワキを処理するのにかかる時間は約1時間と言われているので、両ワキだと2時間は必要です。
1週間に1度の頻度だとしても、比較的狭い範囲のワキは見えづらい部分であるため、かなりの時間と気力が必要になります。
毛を抜く時に痛みを伴う
皮膚の奥から毛を引き抜くため、やはり痛みを伴います。
特に鼻の穴やVIOは他の部分と比べデリケートであるため、強く痛みを感じます。
5. まとめ
今回は歴史の雑学「毛抜きは旧石器時代から存在したのか」について解説しました!
本当に毛抜きは旧石器時代から存在したことがわかりました!
・毛抜きは旧石器時代から存在した
・旧石器時代の毛抜きは、ネアンデルタール人が二枚貝で毛を挟んで抜いていた
・「ピンセット」を使用するようになったのは縄文時代であり、シュメール人がこれを使用し脱毛を行っていた
・日本に毛抜きが誕生したのは平安時代
・現在使用されている毛抜きには、「先平タイプ」「先斜タイプ」「先尖・先細タイプ」「先丸タイプ」「電動タイプ」の5種類が存在する
・毛抜きのメリットは、低コストで手軽、光脱毛や医療脱毛が難しい部分も安全に処理が可能、さらに仕上がりが美しく、効果の持続時間が長いことである
・毛抜きのデメリットは、皮膚への負担が大きいため埋没毛になりやすい、処理に時間がかかり、毛を抜く時に痛みを伴うことである
脱毛に対する意識が高まったのは最近だと勝手に思っておりましたが、はるか昔から男性、女性ともに意識されていたのですね。
脱毛方法は毛抜きで抜く方法以外にも様々な方法が存在するため、毛抜きを使用する際はメリット、デメリットを知った上で使用してください!
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。
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