こんにちは、ハラです!
アリは小さな昆虫ですが、その生態や行動には驚くべき秘密が隠されています。
一緒にアリの生態について、探求してみましょう!
今回は謎多き生物、アリの生態について、解説いたします!
それでは、ご覧ください!
こちらの動画でも解説しています
1. アリの意外な重さ
小さくて素早いアリ。
その姿は、地球上のいたるところで見かけます。
そんなアリの地球上に生息する総数はなんと、2京匹にのぼるとのデータが出ています。
2京匹!
そもそも、京という単位を一般的に使うことがないので、正直大きすぎる数値でピンときません。
そして気になる重量についてですが、地球上のアリの総バイオマス量は、炭素換算で1200万トンと推定されています!
※バイオマス…特定地域に生息する生物(バイオ)の総量を、物質(マス)の量として表現したもの
この1200万トンという重さは、野生の哺乳類と野鳥の生物量の合計(900万トン)を超え、人間(6000万トン)の生物量の20%に相当すると言われています。
地球上に生息する人間の5分の1の重さとは、意外と重くてびっくりです。
アリを舐めてはいけません。(誰も舐めてないでしょ)
※本記事は、こちらのサイトを参考にしています
PNAS「地球上のアリの存在量、生物量、分布」
2. 働かないアリが存在する
アリといえば、働き者のイメージではないでしょうか。
しかし、働きアリの群れの中には必ず、働かないアリが存在します。
働きアリの中でも働かないアリは、なんと全体の2割存在すると言われています。
働かないアリは一体何をしているのか?
なんと、自分の体を舐めたり、意味もなく歩いたり、ぼーっと止まっていたり、労働とは全く無関係の行動をしていると言われています。
暇なのでしょうか?
これを働くアリが見たらどう思うのか気になります。
ちなみに、この割合を基準とした「働きアリの法則」という法則が存在します。
これは「262の法則」とも言われていて、働きアリの中でよく働くアリが2割、普通に働くアリが6割、働かないアリが2割存在するというものです。
働いているアリの中でも、わずか2割しかよく働くアリがいないのです。
さらにこのわずか2割のアリが、8割の食糧を集めてくると言われています。
過労ですね。体力お化けなのでしょうか。
この働きアリの法則は、2012年に北海道大学の研究『働くアリだけのグループにしても働かない個体が現われることを証明』で明らかになったものです。
この研究では、働きアリの中に働かないアリが存在するほかにも、次のことが明らかになりました。
・よく働くアリのみに絞ったとしても、一部のアリは働かなくなる。
・働かないアリが存在することに有利性があると考えられる。
よく働くアリのみに絞っても、結局一部のアリが働かなくなることで、元の割合(262の法則)に戻るというのです。
逆に働かないアリのみに絞った場合も同様、元の割合に戻ります。
そのためアリの世界では、働かないアリが存在することに有利性があると考えられていて、どの組織にも常に働かないアリが存在するのです。
全員で働く方が効率が良い気がしますが、不思議なものですね。
あえて非効率なシステムにしているのはなぜか。
理由は、よく働くアリしか存在しない場合、全体が疲労して動けなくなったら組織を維持できませんが、働かないアリが交代して働くことで、組織の致命的なダメージを防ぐことができると考えられています。
たしかに働くことは大事ですが、休むことも大事ですよね。
まるで人間社会のようです。
※本記事は、こちらのサイトを参考にしています
北海道大学「働くアリだけのグループにしても働かない個体が現れることを証明」
3. 女王アリの長すぎる寿命
アリは種類や役割によって寿命が変わります。
アリの役職は種類にもよりますが、主に「女王アリ」「働きアリ」「兵アリ(巣を守る)」「雄アリ(子孫を残す)」等が存在します。
その中で一番寿命が長いのが「女王アリ」で、数年から長くて30年程度生きると言われています。
その次に長いのが「働きアリ」「兵アリ」で数か月から長くて数年程度、一番短いのが「雄アリ」で、子孫を残す目的が達成するまでが寿命となるため、数日から数週間程度です。
役職によって、かなりの差がありますね。
ほとんどの昆虫は寿命が数週間から1年未満のため、女王アリの寿命は昆虫では異例の長さであることがわかります。
昆虫に生まれるとしたら、是非とも女王アリに生まれたいものです。
最後に
今回は謎多き生物、アリの生態について、解説しました!
いかがでしたか?
個人的にはアリは働き者のイメージが強かったため、さぼっているアリが存在することにびっくりしました。
アリの世界は奥深いですね。(なんか浅い)
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。
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