【歴史の雑学】花粉症との闘いはいつから始まったのか

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歴史

こんにちは、ハラです!

辛い花粉症。

春になるとニュースでよく杉から花粉が舞っている映像を見ますが、見るだけでムズムズします。

今回は「花粉症の歴史と将来」について、解説いたします!

それでは、ご覧ください!

こちらの動画でも解説しています

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まず最初に、花粉症の起源について見ていきましょう。

花粉症の初期の記録は、古代の文献にまでさかのぼります。

古代ギリシャや古代ローマの文献には、花粉症の症状に関する記述が見られます。

例えば、ヒポクラテスが紀元前400年頃に「花粉症」の症状(鼻づまり・くしゃみ)を詳細に記述しており、古代人がこの病気を認識していたことが示されています。

紀元前から花粉症が存在していたとは、予想以上に人と花粉の闘いが長いことがわかります。

しかし、花粉症の正確なメカニズムや治療法が理解されるのは近代になってからと言われています。

海外では1819年、イギリスで確認されたのが初の診断例とされています。

イギリスでは至る所に芝が敷かれていて、芝刈りのときや、枯れて乾燥した芝生が舞うときに花粉症のような症状を引き起こしました。

そのためイギリスでは花粉症のことを「ヘイフィーバー(枯草熱)」と呼びましたが、その後原因がイネ科の牧草の花粉であることが判明しました。

いっぽう日本での初めての花粉症の報告例は、1961年のブタクサ花粉症です。

そして2年後の1963年に、スギ花粉症が初めて報告されました。

その後19世紀後半から20世紀初頭にかけて、花粉症の治療法や予防法が開発され、現代医学において花粉症は重要なアレルギー疾患として位置付けられるようになりました。

今や花粉症は2人に1人以上が発症すると言われているので、かなりの人が花粉症に苦しんでいます。

日本では花粉症に苦しんでいる人が多いのに、そもそもなぜ大量の杉が植えられたのでしょうか。

花粉症で悩んでいる人にとっては、疑問だと思います。

杉は日本で古来より植えられてきた木で、木材として利用されていました。

戦時中から戦後にかけて、復興のために木材の需要が急増し、木が次々に伐採されて山がスカスカになってしまい、木が少ないことによる洪水や土砂崩れなどの問題が多々起こっていました。

そこで木材として利用しやすいだけでなく、成長が早く、他の木に比べて育てやすい杉が大量に植えられました。

そんな中、スギ花粉が花粉症の原因であることが1963年に研究で明らかになりました。

スギ花粉は植えてから25年から30年程でたくさん飛ぶようになるため、戦後に大量に植えた杉は1970年代から大量に花粉を飛ばし始めました。

さらに地球温暖化も相まって大量に飛散するようになり、花粉症が社会問題になりました。

このことを受け、現在は政府で原因究明や予防・治療法の開発、花粉飛散量の観測などの花粉症対策に取り組んでいます。

紀元前から人間は花粉と闘ってきました。

この先もずっと、人間は花粉症と闘うことになるのでしょうか?

林野庁では、花粉の発生源となる森林を、花粉の少ない森林へと転換するために対策を進めていると言われています。

花粉の少ない森林へと転換するために植えられている木は、「無花粉スギ」という品種で、その名の通り、従来の杉に比べて百分の一しか花粉を放出しません。

無花粉スギ!花粉をほぼ出さないとは、なんて素晴らしい品種なのでしょうか。

現在日本の約5割の杉の木が無花粉スギに植え替えられていて、2033年度までに9割に増加するよう進められています。

約4割増やすのに約10年かかるということですね。

花粉症対策は息の長い取り組みで、症状が突然消えてなくなる魔法のような策は現状ないと言われています。

そのため、花粉症がなくなるとしても、まだまだ先のようですね。

切実に辛いです。(花粉症患者の声)

今回は「花粉症の歴史と将来」について、解説しました!

辛い花粉症とまだまだ闘うことにはなりそうですが、遠い未来だとしても、花粉症がいずれなくなることを、心から祈ります。

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事を書いた人

丸1日ゲームをして過ごせるほどゲームが大好きで、人に合わせるのが苦手なのんびりマイペースに生きているアラサーOLです。

お悩み解決する豆知識や、くすっと笑える雑学を中心に発信し、みなさんの通勤、通学、休憩時間が有益な時間、楽しい時間になるようなブログ運営を目指します。

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