こんにちは、ハラです!
みなさん、日本っぽいのに実は海外発祥の食べ物を知っていますか?
いつも何気なく食べている「和食」の中に、実は海外発祥の食べ物が存在しています。
今回は、日本っぽいのに海外発祥の料理の中から3つ、ご紹介いたします!
それでは、ご覧ください!
1. 寿司
日本といえばコレ!というほど、日本を代表する食べ物である寿司。
しかしこのイメージに反して、寿司は海外発祥であると言われています。
寿司の起源は東南アジアの「熟鮓(なれずし)」という発酵食品であり、日本へは縄文時代終期に稲作とともに、中国から伝わりました。
「熟鮓」は当時、東南アジアの中でも山岳地帯に住んでいた人々が、入手が難しかった魚を長期で保存するための方法として編み出した発酵食品でした。
この「熟鮓」、日本に伝わった後奈良時代には朝廷へ献上されるようになり、アワビ、タイ等の「熟鮓」が献上されていた履歴が残っていると言われています。
朝廷に献上されるほど、当時から寿司は日本人にとって特別な食べ物だったのですね。
そして江戸時代中期には酢を振りかけて作ることにより、発酵する工程を省いた「早寿司」が誕生し、現在の寿司の形に近いものが誕生しました。
しかしこの「早寿司」の酢飯の大きさは、現在のおむすびほどの大きさで、現在のものよりとても大きかったため、食べやすいように2つ、3つ切り分けて食べられていました。
現在よく見られる一皿に2貫、3貫盛られているスタイルは、この時代の食べ方の名残りだとされています。
そして明治時代には流通の発展により、いよいよ生の刺身がネタに使われるようになり、煮切り醤油をネタに塗って出す方法が確立しました。
さらに大正時代になると、電気冷蔵庫が登場したことにより様々なネタの保存が可能になり、サイズも小ぶりになりました。
ネタに醤油をつける食べ方は、つい最近生み出された食べ方と言われています。
みなさんはお寿司の中で何のネタがお好きですか?(私はマグロ)
2. 天ぷら
こちらも日本を代表する料理と言っても過言ではない、天ぷら。
なんと意外や意外。天ぷらも海外発祥の料理と言われています。
天ぷらの起源はポルトガルの「テンポーラ(temporas)」という南蛮料理であり、日本へは室町時代に鉄砲とともに伝わりました。
カトリックでは、「四季に行う斎日(テンポーラ)」に祈祷と断食を行い、その期間は肉を食べることを禁じ、その代わりに魚や野菜に小麦粉で衣をつけて揚げた料理を食べていたそうです。
テンポーラ。
なんとなく天ぷらに似ていますが、語源もここから来たと言われています。
日本における天ぷらの起源「長崎天ぷら」は、その後安土・桃山時代にポルトガル人が、長崎に伝えたものです。
また当時の衣は水を使わず、小麦粉、卵の他に砂糖、塩、酒を混ぜたもので厚さもあり、しっかりと味が付いていたため、食材と衣の両方を味わうことができました。
ただ当時の油はとても貴重なものとして扱われていたため、油を大量に使うこの料理は高級な食べ物とされていて、庶民は滅多に食べることができませんでした。
しかし江戸時代になると、油の生産量が増えたことで、天ぷらは江戸の庶民の間で広がっていきました。
当時の天ぷらは今のように主菜としてではなく、立ち食い屋台のお店で、串に刺した天ぷらをおやつ感覚で食べる人が多かったと言われています。
大正時代になると江戸でしか食べられていなかった天ぷらは、関東大震災により職を失った職人が日本各地に移住したことで全国に広まっていきました。
3. 豆腐
日本の食卓に欠かせない健康食である豆腐ですが、なんと海外発祥の食べ物と言われています。
豆腐は紀元前2世紀に中国で初代皇帝の孫である劉安(りゅうあん)が部下に作らせたのが起源であり、日本へは奈良時代に仏教とともに伝わりました。
この説は、16世紀の中国の書物に「豆腐を初めて作ったのは劉安」という記述があったことを根拠に、この時代に作られていたとしています。
豆腐の起源はこのほかにも複数の説が存在し、唐代の中期に誕生したという説もあり定かではないですが、少なくとも唐代の中期には誕生していたと言われています。
鎌倉時代には禅宗が中国から伝えられ、修行の一環として肉や魚を食べることを禁じ、植物性の食品のみで作った料理を食べるようになりました。
そのため、不足しがちなたんぱく質を補うため、豆腐が重宝されるようになったのです。
さらに江戸時代には、豆腐料理の本「豆腐百珍」の出版により、主に武士や僧侶の食べ物であった豆腐が庶民に広まり始め、当時のブームとなりました。
現在豆腐は、健康食品、ダイエット食品としても注目され、今ではなくてはならない食べ物となっています。
最後に
今回は「海外っぽいのに日本発祥の料理とは?」について解説しました!
今回ご紹介した食べ物はどれも日本を代表する食べ物なので、海外発祥とはびっくりしました。
日本っぽいのに海外発祥の料理についてはこちらの記事で紹介していますので、良かったこちらもチェックしてみてください!
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント