こんにちは、ハラです!
インドは神秘的で、多様性に富んだ国です。
今回はそんな「インドの興味深い雑学」について、3つご紹介いたします!
それでは、ご覧ください!
1. 木婚
インドではかつて、「木婚」という文化が存在しました。
木婚とは、その名の通り「樹木」と結婚するという意味です。
結婚は人間とするのが一般的であり、かつて家畜やペットのような動物と結婚することはあったようですが、植物と結婚する文化は、インド以外存在しませんでした。
ちなみに「木婚」は男性のみ行う文化であり、女性が樹木と結婚するパターンはありませんでした。
なぜ、インドの男性は「樹木」と結婚していたのか。
インドには思わず結婚したくなるほど、美しい樹木が多いのでしょうか?
もちろんそんな単純な理由ではなく、宗教が関係しています。
インドで多数を占めているのはヒンドゥー教であり、このヒンドゥー教には「カースト制度(ヴァルナ)」という「人々を四つの階級に分ける制度」が存在します。
この階級は最上位から「ブラーマン(司祭)」「クシャトリア(王族・戦士)」「ヴァイシャ(商業などに従事する人々)」「シュードラ(以上の身分の人々に仕える人々)」とされています。
木婚は、その中で最上位である「ブラーマン」の階級の文化でした。
ブラーマンの間では「弟は兄より先に結婚してはいけない」という風習がありました。
この風習により弟に結婚したい人が出来たとしても、兄が結婚していない場合には、弟は結婚することができませんでした。
そこで兄は儀式として「木」と結婚することで、弟の結婚を可能にしていました。
ここで気になるのが、木と結婚した兄は、その後人間と結婚できるかどうか。
木は植物であり、いずれ枯れたり、倒れてしまうため、結婚した木が枯れたり、倒れてしまった場合は人間との結婚が可能となります。
そのため兄に結婚したい人が現れた場合は、意図的に木を倒すことで結婚が可能となりました。
弟を想い木と結婚していた兄のことを考えると、少し切ない気持ちになるのは私だけでしょうか。
2. クラクション
インドでは、車社会の拡大に伴ってクラクションの騒音が話題になっています。
ちなみにどのくらいクラクションが使用されているかというと、日本人は1日平均1~3回に対して、インド人は1時間平均20回くらい使用していると言われています。
日本では考えられない使用頻度で驚きを隠せません。
そのため、日本で使用されている仕様のクラクションでは、ものの1~2週間で使い物にならなくなるため、インド向けの車両については他の国より3~5倍の強度で作られた、専用のクラクションが搭載されているそうです。
なぜこんなにインドの人はクラクションを鳴らすのか。
インドでは左右を確認せずに曲がろうとする車や逆走するバイクもあり、クラクションで互いの存在を知らせ合うことが欠かせないからです。
そのため、日本では怒っている時に使用すると捉えられがちなクラクションですが、インドではあいさつ感覚で使用しています。
中には挨拶がエスカレートして、お祝いの気持ちから「結婚式に向かう車を見たら鳴らす」なんて人もいるそうです。
日本とかなりギャップがありますね。
インド出身で日本に来られている方は、日本ではクラクションを鳴らしすぎないよう、注意です。
3. 映画大国
インドは世界屈指の映画大国であり、なんと映画製作本数、映画館入場者数は、ともに世界一位です。
なぜインドはこんなにも映画大国なのでしょうか。
インドで映画が普及した理由は主に2つあります。
一つ目は、家庭でのテレビ普及率が低いということです。
インドでは90年代以降カラーテレビ等の普及が急速に進みましたが、インド全体でみれば普及率はなお低水準に留まっています。
そのため、主要な娯楽として映画が国民に愛されてきました。
二つ目は、多言語社会のため、言語が異なる映画を制作する必要があるということです。
インドは約200以上もの言語が話されている多言語社会であり、公用語のヒンディー語だけでなく、各地域の言語で映画を作成する必要があります。
そのため、必然と制作本数が増えるのです。
さらにインドには「ハリウッド(Hollywood)」ならぬ「ボリウッド(Bollywood)」が存在します。
アメリカといえばハリウッド映画ですが、インドといえばボリウッド映画となります。
なぜボリウッド映画と呼ばれるようになったのか。
ボリウッドの「B」はインド映画発祥地の「ボンベイ(現ムンバイ)」の頭文字をとっていて、このムンバイを中心にヒンディー語映画が製作されたため、1970 年代後半頃から「ボリウッド」と呼ばれるようになりました。
ちなみにボリウッド映画はダンスシーンが多いことが有名であり、「ボリウッドダンス」と呼ばれています。
ダンスシーンが多い理由は、宗教によってはラブシーンが禁止されていたり、言語の壁を越えて感情を表現するためだと言われています。
最後に
今回は「インドの興味深い雑学3選」について、解説しました!
インドの興味深い雑学に触れることで、多様性と魅力についてより深く理解できたのではないでしょうか。
インドの方がクラクションが理由で日本人と気まずくならないことを祈ります。(そこ)
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。
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